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2月

「精神看護学」

 今月はラストの『精神看護学』です。正答率は比較的高めですが、他の科目と異なり患者の疾患名が提示されず、アセスメントした上での病態を問う問題や、薬物療法の使用法の詳細を問う問題があります。頻出事項には年齢発達に応じた危機状態、防衛機制、精神症状を表す言葉、疾患では統合失調症、うつ、各種神経症障害、器質性精神障害などがあげられます。今回もここは必ず押さえておきたいという箇所をピックアップしました。国試前のチェックにどうぞ活用してください。

  • 問題1
  • 問題2
  • 問題3
  • 問題4
  • 問題5
  • 問題6
  • 問題7
  • 問題8
  • 問題9
  • 問題10

問題1

防衛機制に該当するのはどれか。
  • 1.思考制止
  • 2.多幸
  • 3.陰性転移
  • 4.合理化
解答の上にマウスを合わせると解答をご覧いただけます

問題のポイント

防衛機制は、それぞれの種類を具体的なイメージができるようにしておきましょう。

解説

  1. ×…思考制止は、うつ病でみられる思路の障害である。思考のスピードが極端に遅くなった状態である。
  2. ×…多幸は、なんとなく楽天的で機嫌がよいが、内容がなく、浅はかな印象受ける状態である。認知症などでみられる。
  3. ×…精神分析療法において、患者が自己の生活史上関係のあった人物に抱いていた感情が無意識のうちにそのまま、治療者に向けられる。これが転移である。憎悪や反抗など、ネガティブな感情の発露は陰性転移といわれる。
  4. ○…葛藤やフラストレーション等の心理的なストレスから自分を防御しようとする心の働きを防衛機制という。合理化はその一つ。内容はチェック&チェックを参照。

Check & Check

■ 代表的な防衛機制

種類 内容
抑圧 有害な感情や欲動、記憶を意識から締め出し、無意識へと閉じ込めること。
抑制 抑圧と似ているが、ストレスが生じる出来事をすぐに取り出せるように潜在意識の中に思考や記憶を溜め込む方法(抑圧は取り出せないように無意識下に溜め込む)。
逃避 空想、病気、自己へ逃げ込む。
退行 不安を緩和する方法として発達段階を逆行する。
置換え(代理満足) 不安や欲求の対象をほかに置き換えて満足する。
昇華 満たされない欲求や願望を社会的に受け入れられる行動様式に変化させる。
反動形成 本心と裏腹なことを言ったり、したりする。
取り入れ
同一視(同一化)
他人の意見や価値観・考えなどを自分の中に無意識に取り込む。
投射(投影) 自分が認めたくない欠点や弱点等を他人が持っていると考える。
合理化 自分の行動、態度に対して他人から非難されないような理由をつける。

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