9月
今月は、『在宅看護論、看護の統合と実践』です。第103回では、在宅看護論は「Aさん」から始まる解釈型、問題解決型の一般問題が増加したため、正答率が下がりましたが、過去に出題された問題を丁寧に学習することで、十分対応可能な内容です。介護保険法、障害者総合支援法、難病支援など代表的な社会資源をおさえることが大切です。看護の統合と実践では、看護管理(安全管理を含む)、災害看護学、国際看護学からの出題です。基礎看護学で出題されていた過去問題をチェックするのと同時に、出題基準をおさえ、それに対応した教科書の該当事項をおさえていきましょう。
問題1
まずは『介護が必要になった理由』をおさえましょう。
介護が必要となった主な原因は、総数では脳血管疾患が最も多い。要介護度別にみると、要支援者では『関節疾患』が19.4%で最も多く、次いで『高齢による衰弱』が15.2%となっている。要介護者では『脳血管疾患(脳卒中)』が24.1%で最も多く、次いで『認知症』が20.5%となっている。
■ 介護が必要となった主な原因の構成割合 (平成22年国民生活基礎調査)
要介護度 | 総数 | 脳 血 管 疾 患 ︵ 脳 卒 中 ︶ |
認 知 症 |
高 齢 に よ る 衰 弱 |
関 節 疾 患 |
骨 折 ・ 転 倒 |
心 疾 患 ︵ 心 臓 病 ︶ |
パ ー キ ン ソ ン 病 |
糖 尿 病 |
呼 吸 器 疾 患 |
悪 性 新 生 物 ︵ が ん ︶ |
視 覚 ・ 聴 覚 障 害 |
腎 随 損 傷 |
そ の 他 |
不 明 |
不 詳 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
総数 | 100.0 | 21.5 | 15.3 | 13.7 | 10.9 | 10.2 | 3.9 | 3.2 | 3.0 | 2.8 | 2.3 | 2.1 | 1.8 | 7.5 | 0.9 | 0.9 |