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クリティカルシンキングとは、直訳すると『批判的思考』。
ただし、それは良し悪しを評価するということではなく、根拠に基づき客観的に厳密に判断するという意味が含まれている。看護過程では適宜クリティカルシンキングが必要となる。

入浴には、抗酸化作用はない。

1. ×…洗浄は水道水または生理食塩水で行う。また原則創面の消毒は行わない。
2. ◯…適切な湿潤環境を保つことで、創傷治癒は促進される。創面が乾燥環境にあると細胞は壊死しやすい。
3. ×…水疱をつぶすことにより、感染リスクが高まる。
4. ×…褥瘡が有る無しに関わらず、体位変換は原則2時間ごとである。

■ NPUAP分類

2007改訂版

DTI疑い	ステージI	ステージII	ステージIII	ステージIV	判定不能
圧力および/またはせん断力によって生じる皮下軟部組織の損傷に起因する、限局性の紫または栗色の皮膚変色、または血疱。	通常骨突出部位に限局する消退しない発赤を伴う、損傷のない皮膚。暗色部位の明白な消退は起こらず、その色は周囲の皮膚と異なることがある。	スラフを伴わない、赤色または薄赤色の創底をもつ、浅い解放潰瘍として現れる真皮の部分欠損。破れていないまたは開放した/破裂した血清で満たされた水疱として現れることがある。	全層組織欠損。皮下脂肪は確認できるが、骨、腱、筋肉は露出していないことがある。スラフが存在することがあるが、組織欠損の深度が分からなくなるほどではない。ポケットや瘻孔が存在することがある。	骨、腱、筋肉の露出を伴う全層組織欠損。黄色または黒色壊死が創底に存在することがある。ポケットや瘻孔を伴うことが多い。	創底で、潰瘍の底面がスラフ(黄色、黄褐色、灰色または茶色)および/またはエスカー(黄褐色、茶色、または黒色)で覆われている全層組織欠損。

■ 褥瘡の予防

体圧の分散（臥床時）

◯体位変換（原則として2時間に1回）

◯圧迫部位のスキンチェック（骨突起部上の皮膚に発赤がないか）

◯30度側臥位（通常の90度側臥位は大転子・腸骨の褥瘡発生要因となる）

◯90度ルールの坐位（股関節90度、膝関節90度、足関節90度の姿勢で座る）

◯踵部の除圧（下腿部全体にクッションを当て、踵全体を浮かせる）
　※円座は接触部位の虚血により、褥瘡を誘発する恐れがあるため使用しない

◯適切な体圧分散寝具の使用

1. ×…刺入角度が45〜90度なのは筋肉注射であり、皮下注射では10〜30度である。
2. ×…皮膚をつまみあげて刺入するのは皮下注射である。筋肉注射では、手で引っ張るように皮膚を進展させて刺入する。
3. ◯…筋肉注射や静脈内注射（採血含む）では神経損傷のリスクがある。神経分布が少ない場所を選ぶことや、刺入時や刺入後の各神経の支配領域の疼痛、感覚異常、運動機能異常などの出現などに注意する。
4. ×…注射針のG（ゲージ）は、数字が大きくなるほど細く数字が小さくなるほど太くなる。18Gはかなり太いため、輸血用採血や点滴混注時などに用いられる。筋肉注射では、22〜24Gが適している。

■ 各種注射法

	注射部位	針の太さ	適した 刃形	刺入角度
皮 内 注 射	表皮と真皮の間。 ①前腕内側 ②上腕外側	27G 26G	SB	皮膚に対して ほぼ平行
皮 下 注 射	神経・血管分布が少なく、痛みの少ない部分。 ①三角筋 ②上腕後側 正中線上の下1/3 ③大腿四頭筋 外側広筋の筋腹	25G 24G 23G 22G	RB	皮膚面に対して 10〜30度
筋 肉 内 注 射	大きい筋の筋腹で、神経・血管分布が少ない部分。 ①三角筋 ②中殿筋 ③クラークの点 ④ホッホシュテッターの部位	24G 23G 22G	RB	皮膚面に対して 45〜90度
静 脈 内 注 射	①肘正中皮静脈 ②尺側皮静脈 ③橈骨皮静脈 ④前腕正中皮静脈	23G 22G 21G (輸血時) 20G 19G 18G	SB	静脈の深さや 走行により 異なる (10〜30度)

1. ×…複数の点眼薬の間隔は、5分以上あけて行う。
2. ×…複数点眼の場合、水溶性→懸濁性→脂溶性→眼軟膏の順に行う。
3. ×…1滴で十分である。
4. ○

点眼薬は、結膜嚢に薬剤を滴下または塗布する方法で、消炎・抗菌・散瞳・縮瞳などの目的で行われる。涙は涙腺から分泌され、まばたきによって目頭の方へ行き、涙点から涙小管を通って涙嚢→鼻涙管→鼻腔へと流れている（図1参照）。点眼をすると、点眼薬は涙と一緒になり流れていく。

■ 点眼方法

① 点眼前に手洗いをする。

② 下まぶたを軽く引いて、結膜嚢（まぶたの下の袋状の部分）に1滴点眼する。それによって、薬が目の奥に浸透していく（図2参照）。
点眼時、容器の先端が睫毛やまぶたや眼球に当たって不潔にならないように注意する。
結膜嚢は小さいため、1滴で十分な量となる。これ以上点眼しても眼の外へ流れ出るか鼻涙管を介して消化管の方へ流れていき、薬理作用の強い点眼薬の場合、吸収されて全身的な副作用を引き起こす可能性が高くなる。

③ 点眼後は閉眼し、薬が涙と一緒に排泄されて薬効が落ちないように、涙嚢部をふき綿などで軽く圧迫する。また、流れ出てきた点眼薬は拭き取る。

④ 複数の点眼薬がある場合は、水溶性のものから点眼する。脂溶性のものを先にすると、水溶性点眼薬を弾いてしまうためである。
また、先に点眼したものが後に点眼したものに流されやすくなるため、5分以上間隔をあけるようにする。

1. ×…身体は休息しているため、発汗・寝返りは起こりにくい。
2. ×…眼球運動がある睡眠のため、水平眼振がある。
3. ◯…脳が覚醒しているので、夢を見る。
4. ×…徐波脳波とは、ゆったりとした脳波のことで、脳が休息していることを表す。

■ ノンレム睡眠とレム睡眠

ノンレム睡眠（non-rapid eye movement）	レム睡眠（rapid eye movement）
徐波脳波（ゆったりとした脳波）	賦活（逆説）脳波（覚醒時と似た脳波）
睡眠周期の前半	睡眠周期の後半
脳の眠り	身体の眠り
水平眼振なし	水平眼振あり
成長ホルモン・性腺刺激ホルモン分泌	夢を見る
中枢は前脳基底部	中枢は中脳・橋・延髄
発汗・寝返りが起こる	筋緊張の低下が起こる
エネルギー保存の眠り	加齢とともに減少
頭は寝て身体は起きて…	身体は寝て頭は起きて…

※約90〜120分周期で一晩に4〜5回繰り返す

1. ◯…その他、発熱・疼痛時の苦痛の緩和、止血目的などでも使用される。
2. ×…ゴム製の湯たんぽには、60度くらいの湯が望ましい。
3. ×…温湿布やホットパックは、湿性温罨法である。乾性温罨法とは、湯たんぽ・かいろ・熱気浴・光線照射などがある。
4. ×…容量の2分の1〜3分の1が望ましい。

1. ×…成人男性の尿道の長さは16〜18cmあるため、カテーテルの長さは、18〜20cmが適切である。
2. ◯…男性の尿道は図にあるようにJの形になっているため、挿入時は90度の角度で15cmほど挿入したら、陰茎を60度の角度に戻してさらに5cm挿入する。排尿を確認したら2～3cmカテーテルを進め膀胱に挿入する。
3. ×…尿道口が一番清潔となる必要があるため、中央・左右の順に消毒する。
4. ×…膀胱留置カテーテルは、女性は大腿部、男性は腹部に固定する。男性の長期カテーテル留置では、尿道内の血行障害が生じ、尿道皮膚瘻が形成されることがあるため、血行障害を引き起こさないように、固定は尿道の屈曲に合わせて腹部に固定することが原則となる。

■ 導尿

	男性	女性
体位	仰臥位　下肢伸展	仰臥位　膝を屈曲し左右に開く
消毒	包皮を開き尿道口を消毒	小陰唇を開き尿道口の中央・左右の順に消毒
挿入方法	陰茎を上に上げ腹部に対し90°の角度で挿入	尿道口に向かってまっすぐ挿入
挿入の長さ	18〜20cm（尿道16〜18cm）	5〜7cm（尿道3〜4cm）
固定位置	腹部	大腿部
カテーテル	ネラトンカテーテル 6〜8号 ディスポーザブルカテーテル 12〜16Fr
体位

1. ×…血液・粘膜・損傷した皮膚・汗を除くすべての体液、分泌物、排泄物の4つである。
2. ×…内科的無菌法の説明である。外科的無菌法とは、病棟、病室内を清潔区域とすることである。
3. ×…針は黄色のバイオハザードマークの容器に破棄する。
4. ◯…グルタルアルデヒド（グルタラール）は、毒性が強く人体には使用してはならない。細菌・真菌・ウイルスなど広範囲に適用でき、器具消毒に適している。

■ バイオハザードマーク

感染性廃棄物はその性状に応じて特殊容器に分別して廃棄し、指定された色のバイオハザードマークを表示する。

赤色：液状・泥状のもの（血液など） オレンジ色（だいだい色）：固形状のもの（血液の付着したガーゼなど） 黄色：鋭利なもの（注射針など）

ボンベの残量計算は

ボンベ残量（L）×現在の圧力計の値（MPa）
　　　　　　充填圧力（MPa）

500 × 3
　14.7　　　＝　　1500÷14.7≒102L

ボンベ残量102Lに、2L／分で酸素吸入するため、102÷2＝51分となる。