東京アカデミー人気講師による国家試験対策講座

東京アカデミー人気講師による国家試験対策講座

東京アカデミー人気講師による国家試験対策講座TOPへ

10月

「成人看護学」

『成人看護学』は、問題数も多く、範囲も広いのが特徴です。各分野の解剖生理・病態生理・治療・看護まで、繋げてイメージできるように勉強すると、覚えやすくなりますよ。よく出る問題の範囲からまずは基礎的なところを押さえていきましょう。

  • 問題1
  • 問題2
  • 問題3
  • 問題4
  • 問題5
  • 問題6
  • 問題7
  • 問題8
  • 問題9
  • 問題10
  • コラム

問題1

食道静脈瘤のある患者について、正しいのはどれか。
  • 1.門脈圧が低下した際に、食道静脈瘤が出現する場合がある。
  • 2.食道静脈瘤破裂の予防のために、肝動脈塞栓術(TAE)を行う。
  • 3.食道静脈瘤が破裂すると、コーヒー残渣様の吐血が起こる。
  • 4.食道静脈瘤が破裂した際には、SBチューブを挿入する。


解答の上にマウスを合わせると解答をご覧いただけます

問題のポイント

肝炎、肝硬変、肝癌、肝性脳症など一連の肝疾患は、押さえておきましょう。



解説

  1. ×…肝硬変などにより門脈圧が亢進した際に、門脈系がうっ血し、食道静脈瘤・腹水・脾腫・腹壁静脈怒張(メドゥサの頭)などの症状が出る。

  2. ×…肝動脈塞栓術は、肝細胞癌の際に行われる治療である。食道静脈瘤破裂予防のためには、内視鏡的硬化療法などが行われる。

  3. ×…大量の吐血(鮮血)、下血が起こる。コーヒー残渣様の吐血は、胃潰瘍や胃癌などによる少量の吐血の際に起こる。

  4. ◯…SBチューブを挿入し、一時的な止血をはかる。


Check & Check

■ SBチューブ

Sengstaken Blakemore Tubeの略で、静脈瘤破裂時に食道バルーンに30〜40mmHgの内圧をかけて圧迫止血を行う一時的処置。胃バルーンは、胃外への脱出予防のために膨らませる。挿入中の合併症として、食道潰瘍、破裂、穿孔、再出血がある。
SBチューブの挿入

■ SBチューブ挿入時のケア

① 食道粘膜の壊死防止のため、4〜6時間ごとに数分間食道バルーン圧を下げる。
② 誤嚥性肺炎を予防するため、唾液はティッシュペーパーで取り除くか適宜吸引する。
③ 患部に牽引力や刺激が加わらないように安静とする。
④ 挿入時間は原則として24〜48時間。
⑤ 口腔内の清潔に留意する。

問題2へ

病院検索はコチラ

Median就職ガイド 無料で年3回発行 Median就職ガイドを無料でお届け

Pick Up Hospital さまざまなナースによる看護のカタチを徹底レポート

東京アカデミーの書籍販売ページへ 東京アカデミーの講座で使用する教材を販売中!

このページのトップへ