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8月

「疾病の成り立ちと回復の促進」

『疾病の成り立ちと回復の促進』は、病理学、薬理学、微生物学の範囲から出題され、苦手意識を持ちやすい科目ですね。よく出る問題の傾向も押さえましょうね。先月に引き続き、今月も50問の○×特訓問題がありますので、その問題からもさらに気になるところは落とし込んでいきましょう♪

  • 問題1
  • 問題2
  • 問題3
  • 問題4
  • 問題5
  • 問題6
  • 問題7
  • 問題8
  • 問題9
  • 問題10
  • コラム

問題1

急性炎症の反応で誤っているのはどれか。
  • 1.ヒスタミンが媒介する。
  • 2.血管拡張が起こる。
  • 3.血管透過性が低下する。
  • 4.発赤、発熱、腫脹、疼痛が出現する。
  • 5.白血球が増加する。


解答の上にマウスを合わせると解答をご覧いただけます

問題のポイント

炎症反応は、細胞がダメージを受けた時に、防御・修復するために起こる生体のシステムです。
しっかりと押さえておきましょう。



解説

1・2. 正しい…細胞がダメージを受けると、化学伝達物質であるヒスタミン、ロイコトリエン、プロスタグランジン、ブラジキニンなどが分泌され、その作用により血管拡張、血管透過性亢進、発痛などが起こる。


3. 誤り…上記説明の通り。血管の透過性が亢進するとは、血管内皮細胞の隙間が開いて、血管内の血漿成分などが血管外に漏れやすくなるということ。それによって、ダメージを受けた細胞周辺が腫脹を起こす。血漿とともにダメージ細胞周辺に出てきた白血球細胞が、貪食などをして修復していく。


4. 正しい…炎症の四徴候である。


5. 正しい…炎症時には白血球が戦うため増加する。その他、CRP(C反応性蛋白)の増加や、赤血球沈降速度の亢進などもみられる。


Check & Check

■炎症の徴候

発赤、発熱、腫脹、疼痛をケルススの四徴候という。
さらに、機能障害を加えて、ガレノスの五徴候という。

■炎症の原因

① 生物的因子(感染)
② 化学的因子(酸・アルカリなど)
③ 物理的因子(外傷・熱・放射線など)
}  外的要因
④ アレルギー反応
⑤ 代謝異常
⑥ 自己免疫異常
⑦ 臓器の機能異常
⑧ ストレス
など
}  内的要因


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