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1. ×…検診は二次予防である。
2. ×…スポーツクラブに入ることは、一次予防である。
3. ×…食生活などの生活習慣の見直しは、一次予防である。
4. ◯

1. ×…Ⅰ-3は、自分の名前、生年月日が言えない。
2. ◯
3. ×…Ⅱ-30は、痛み刺激を加えつつ、呼びかけを繰り返すとかろうじて開眼する。
4. ×…Ⅲ-100は、痛み刺激に対してはらいのけるような動作をする。

「腸閉塞」は腸管内腔が閉塞することによって腸内容物が停滞している状態であり、「イレウス」は機械的な閉塞はないが腸蠕動運動の低下によって腸内容物が停滞している状態である。

1. ×…単純性腸閉塞は、腸管の屈曲やねじれなどの機械的（物理的）な通過障害によって起こる。
2. ◯…腸閉塞でもイレウスでも、どちらでも起こる症状である。
3. ×…単純性腸閉塞では、機械的な閉塞があるが、腸蠕動運動が消失するわけではない。そのため、閉塞部より口側の内容物を肛門側に送り出そうとし、腸蠕動運動の亢進が生じる。その結果、金属音（狭窄音）が聴取されることがある。
4. ×…単純性腸閉塞の場合、腸蠕動運動が亢進していることにより強い痛みが生じる。コリン薬（副交感神経作動薬）を使用すると、さらに腸蠕動運動を促進させるため使用しない。腸蠕動を抑制し腹痛を緩和するために、臭化ブチルスコポラミン等の抗コリン薬（副交感神経遮断薬）が使用される。

1. ×…血液透析では、動脈と静脈を吻合する内シャントが主に用いられる。外シャントは、緊急時や透析導入期などで行う。
2. ×…腹膜透析は、時間をかけてゆっくり透析をする（腎臓での濾過に近い）のに対し、血液透析は短時間で透析を行う。そのため、血液透析は透析をしていない時間が多く体内に老廃物が蓄積しやすい。血液透析では、腹膜透析に比べて、カリウム・リン・ナトリウム・水分等の制限が厳しくなる。
3. ×…腹腔内に透析用のカテーテルが挿入されており、1日に3〜4回、透析液の交換を行うため、自己管理能力が必要である。
4. ○…透析液中のブドウ糖が吸収されるため、肥満や高血糖などが起こりやすく、カロリー制限が必要である。

■ 内シャント

内シャントは、長期にわたって透析が必要な場合に用いられ、原則として利き手でない方の橈骨動脈と橈側皮静脈間を吻合する。人工血管を用いる場合もある。
　　　　　　　

■ 内シャントの看護

①内シャントでは、定期的にシャント音を聴診する。

　「ゴーゴー」「ザーザー」という音が聴取できれば良好であり、「ビュービュー」という高い音や、音が
　切れるようなときは血管狭窄を疑う。

②手指のしびれ・蒼白・疼痛の有無を観察する。

③採血や血圧測定はシャント肢では行わない。

　シャント肢には時計やブレスレット等はつけず、鞄を下げたり肘枕をしたりしないよう指導する。

④血液透析施行後の入浴は、感染の危険性があるため避ける。

⑤透析前後に体重を測定する。

⑥バイタルサインの確認を頻回に行う。特に血圧の下降には注意する。

⑦合併症による症状の出現や検査データの確認を行い、異常の早期発見・早期対応に努める。

⑧精神的ストレスをできるだけ軽減し、患者自らが生活設計を立てていけるよう援助する。

⑨セルフヘルプグループを紹介する。

　グループに参加することで患者同士が支え合い、自己管理能力を高め、闘病意欲を失わないよう継続的に
　支援する。

⑩透析医療費の公費負担制度について説明する。

■ 腹膜透析

　腹腔内にカテーテルを留意し、注入する灌流液の浸透圧差を用いて水分と溶質を除去する方法。血液透析設備のない施設や緊急性の高い急性腎不全などで用いられているが、末期腎不全に対して在宅での施行も普及しつつある。

　一般に、持続的携行式腹膜透析（CAPD）を用いることが多い。通常は1日4回程度、1回20～30分透析液の交換を行うため、通院は月に1～2回と負担が少なく、社会復帰しやすい。

　　　　　

（1）持続的携行式腹膜透析（CAPD）の適応の目安

　①十分な自己管理能力がある。

　②積極的な社会復帰への志向がある。

　③患者の強い意志がある。

　④家族の積極的な協力がある。

　⑤高いコンプライアンスがある。

　⑥社会的環境の受け入れがある。

　⑦日常生活においてCAPDを最大限に生かせる。

　⑧腎不全合併症の程度が低い。

　⑨60歳以下が望ましい。

（2）利点と欠点

利点	欠点
①特別な装置を必要とせず、操作が簡単で 　ある。 ②抗凝固薬を必要としないため出血傾向が 　少ない。 ③血液を介さないため、シャントトラブル 　や他の合併症の発生頻度が少ない。 ④中分子量以上の有害物質の除去率がよく、 　水分や電解質の調整にも優れている。 ⑤自己管理が十分であれば、軽い仕事など 　社会復帰が可能である。	①腹膜炎を引き起こし 　やすい。 ②蛋白質の喪失が大きい。 ③長時間かかり、患者の負担が大きい 　（CAPDはこの点を改良）。 ④カテーテルが閉塞しやすい。 ⑤透析液中のブドウ糖を吸収し、肥満・ 　高血圧・血糖値が上昇しやすい。

（3）持続的携行式腹膜透析の管理

　①バッグ交換時は無菌操作で行う。

　②腹膜炎や低蛋白血症の出現に留意し、自己観察の方法を指導する。

　③食事療法について指導する。

　　※腹膜透析の食事療法基準については、オープンセサミシリーズ②Ｐ219参照。

　④腹部を圧迫したり、ねじったりする運動は避ける。

　⑤汗をかいた後はカテーテル出口部の感染予防のため、消毒する。

　⑥入浴時はカテーテル出口部に保護カバーを装着する場合（クローズド法）と、何も覆わない場合
　　（オープン法）がある。患者の状態などによって異なる。

1. ×…鉄欠乏性貧血は、貧血の中で最も多くヘモグロビンの材料である鉄の欠乏によって起こる。ヘモグロビンは、鉄とタンパク質から成っているため、鉄分およびタンパク質の摂取量を増やす。また、治療としては鉄剤の内服投与が第一に行われる。
2. ×…匙状爪は、鉄欠乏性貧血で見られる症状である。巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12や葉酸欠乏によって、DNAの合成が障害さることで生じる貧血である。
3. ◯…再生不良性貧血では、造血幹細胞の減少が見られるため、すべての血球が作られなくなり、すべての血球数が減少する（汎血球減少）。
4. ◯…溶血性貧血は、自己免疫により赤血球が破壊されることによって貧血となる。赤血球が壊れると（溶血）、間接ビリルビンが増加し、黄疸が生じる。薬物治療で改善しない場合、赤血球が破壊される場所である脾臓を摘出する場合がある。
5. ×…腎性貧血は、腎不全などにより造血因子であるエリスロポエチンの分泌が低下して起こる。そのため、エリスロポエチンの投与が治療となる。

1. ×…クッシング症候群は、コルチゾールの分泌亢進である。
2. ×…アジソン病は、副腎皮質ホルモン（コルチゾール、アルドステロン、アンドロゲン等）の分泌低下である。
3. ◯…尿崩症は、バゾプレシン分泌低下により腎臓での水の再吸収能力が低下し、尿量が増加する疾患である。
4. ×…バセドウ病は、甲状腺ホルモンであるサイロキシンやトリヨードサイロニンの分泌亢進である。

1. ×…凝固系が亢進することで、血小板やフィブリノゲンなどは使い果たされていくため、減少している。
2. ×…フィブリン分解産物（FDP）とは、血栓ができたあと、プラスミンによって血栓が溶かされた後に残る物質である。DICは線溶系も亢進するため、フィブリン分解産物は増加する。
3. ◯…DICでは、重要臓器で微小血栓が多発し微小循環障害を起こす。それが、多臓器に起これば多臓器不全となる。
4. ×…ヘパリンを使用した、抗凝固療法を行う。

1. ×…代謝を司るトリヨードサイロニン（T3）およびサイロキシン（T4）の分泌低下が主な原因である。
2. ×…交感神経を刺激するのは、甲状腺機能亢進症である。
3. ◯…消化管の活動低下により便秘となる。
4. ×…発汗が増加するのは、甲状腺機能亢進症である。
5. ◯…代謝が低下し、浮腫となり、体重は増加する。

NYHA心機能分類Ⅲ度は、通常以下の身体活動でも疲労・動悸・呼吸困難・狭心痛を生じる状態である。

1. ×…食事は１回量が多いと胃が膨らみ横隔膜が上昇して心負荷が増すため、１回量を減らして回数を多くするようにする。また消化しにくい食品は避けるようにする。
2. ×…腸のうっ滞、安静や水分制限などのために便秘となりやすい。排便時の怒責は心臓に負担をかけるため注意し、排便後は休息をとる。場合によって緩下剤が処方される。
3. ×…静脈還流を減少させ、心負荷を軽減し呼吸を楽にするために体位は、ファーラー位や起座位など頭部を上げておく。
4. ○…感染にて病状が悪化するため、とくに呼吸器系や泌尿器系の感染には注意をする。