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8月

「疾病の成り立ちと回復の促進」

 8月も後半に入りました。今月は『疾病の成り立ちと回復の促進』です。病理学、薬理学、微生物学の範囲から出題がされますが、学生さんにとっては先月の人体とともに「苦手」意識が先行する科目です。ただ、ここ数年の正答率は比較的高く、点数がとりやすい問題が並びます。残り僅かになった夏休みですが、ぜひとも疾病の勉強に取り組んでみましょう。

  • 問題1
  • 問題2
  • 問題3
  • 問題4
  • 問題5
  • 問題6
  • 問題7
  • 問題8
  • 問題9
  • 問題10

問題1

急性炎症でみられるのはどれか。
  • 1.末梢血管の収縮
  • 2.白血球数の減少
  • 3.C反応性蛋白の増加
  • 4.血管透過性抑制
解答の上にマウスを合わせると解答をご覧いただけます

問題のポイント

まずは炎症についてしっかり理解をしましょう。

解説
1・4:×…炎症によって生成される各種ケミカルメディエーター、サイトカインによって血管は拡張し、炎症した局所の発赤、発熱(heat)がみられ、また毛細血管透過性が亢進するため、血漿成分が浸出し組織の腫脹が起こる。
2:×…急性炎症では、白血球数が増加する。
3:○…C反応性蛋白(CRP)は、炎症マーカーのひとつ。炎症時に増加する。感染症や組織破壊によって炎症が生じると、マクロファージが活性化し、炎症性サイトカインを産生する。これが肝臓を刺激することでCRPが合成される。急性炎症から6時間以降に急激に増加し、2~3日で最高値になる。基準値は、0.3㎎/㎗以下(文献によって違いあり)。

Check & Check

■ 炎症

炎症刺激(傷害性刺激)因子やそれによって起こる傷害組織に対する生体のそれぞれの防衛的、修復的局所的反応

■ 炎症の4徴候

発赤、発熱、腫脹、疼痛
※以上に機能障害を加えて、5徴候

■ 炎症の原因


①物理的因子、②化学的因子、③病原微生物、④アレルギー反応

問題2へ

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