東京アカデミー人気講師による国家試験対策講座

東京アカデミー人気講師による国家試験対策講座

東京アカデミー人気講師による国家試験対策講座TOPへ

8月

「疾病の成り立ちと回復の促進」

『疾病の成り立ちと回復の促進』は、病理学、薬理学、微生物学の範囲から出題され、苦手意識を持ちやすい科目ですね。時々、ぐっと難しい問題もありますが、ほとんどは基本的な問題ですので、しっかり押さえましょう〜!
先月に引き続き、今月も50問の○×特訓問題がありますので、その問題からもさらに落とし込んでいきましょう♪

  • 問題1
  • 問題2
  • 問題3
  • 問題4
  • 問題5
  • 問題6
  • 問題7
  • 問題8
  • 問題9
  • 問題10
  • コラム

問題1

ネクローシスの説明について、適切なのはどれか。
  • 1. 細胞数調節のためのプログラムされた細胞死
  • 2. 細胞が一定以上の障害を受けたら起こる細胞死
  • 3. 正常の大きさまで発育した組織や臓器の容積が減少する状態
  • 4. 細胞数は変わらず、組織や臓器の容積が増加した状態


解答の上にマウスを合わせると解答をご覧いただけます

問題のポイント

言葉の意味は、しっかり押さえておきましょう。



解説

  1. ×…アポトーシスのことである。
  2. ×…萎縮のことである。
  3. ×…肥大のことである。


Check & Check

■ 細胞の障害

① 変性
組織や細胞に異常な物質が出現したり、生理的に存在する物質が異常・多量に沈着することを変性という。可逆性の形態・機能の変化であり、原因を除去すれば時間の経過とともに回復する。脂肪変性、蛋白質変性(硝子変性、アミロイド変性、フィブリノイド変性、ムコイド変性)、糖質変性、無機物質沈着、色素沈着(炭粉、リポフスチン、メラニン、ヘモジデリン)などがある。
② 壊死(ネクローシス)
組織や細胞が一定以上の傷害を受けたりすることにより、細胞が死亡することを壊死という。変性と異なり、不可逆性である。感染などによって壊死組織に二次的に腐敗性の変化が加わると、壊疽となる。
③ アポトーシス
壊死とは異なり、生体の細胞数調節のために自発的に行われる細胞死をアポトーシスという。個々の細胞に独立して起こり、「プログラムされた細胞死」と呼ばれ、ネクローシスと対比される。さらに免疫系でも癌化した細胞(その他内部に異常を起こした細胞)のほとんどは、アポトーシスにより取り除かれる。
④ 萎縮
正常の大きさまで発育した組織や臓器の容積が減少することを萎縮という。成熟や発生の異常により正常な大きさまで発育しない低形成とは異なる。萎縮の原因として、加齢、栄養障害、廃用性萎縮、圧迫萎縮、神経性萎縮などがある。
⑤ 肥大と過形成
細胞数は変わらず、組織や臓器の容積が増加した状態を肥大という。一方、容積は変わらず、細胞数が増加した状態を過形成という。通常、肥大と過形成は同時に起こる。
心筋や骨格筋は、他の組織と異なり、自ら新たに分裂・増殖する能力がないため、負荷に対しては個々の筋繊維を肥大させることで対応する。
⑥ 化生
何らかの刺激が長期間にわたり作用することによって、正常な組織が本来の組織とは異なる組織におきかえられる現象を化生という。

問題2へ

病院検索はコチラ

Median就職ガイド 無料で年3回発行 Median就職ガイドを無料でお届け

Pick Up Hospital さまざまなナースによる看護のカタチを徹底レポート

東京アカデミーの書籍販売ページへ 東京アカデミーの講座で使用する教材を販売中!

このページのトップへ