小論文・作文の他に、一般常識、専門科目など、最近では筆記試験を実施する病院が増えています。それぞれの試験の対策を立てておき、筆記試験を克服しましょう!
病院側が試験で見ているポイント
筆記試験にはいくつか種類がありますが、どれも問題を通して看護師としてのあなたの適性を見るために行っています。病院側の出題意図を正しく理解して、対策を立てておきましょう。試験では、国家試験に準じた問題が出ることもあるので、早いうちから国家試験対策に取り組んでおくこと。また日頃から社会の動きに目を向け、自分なりの考えを持つことも筆記試験対策につながります。「いろいろな人と接する看護師には、豊かな感性が必要。学生時代から多くのことを見聞きしてほしい」という看護部長の声もよく聞かれるので、どんなことでも興味を持って探求していく姿勢が大切です。
筆記試験の種類とポイント
国・数・英などの基本科目や社会常識問題を解く
【一般常識】
市販されている一般常識問題などを利用したり、新聞やニュースなどを意識して見るように。とくに看護のニュースは毎日チェックして全体の動きをつかんでおこう。
〈例〉
・国語・数学・理科・社会・漢字・四則計算
・慣用句・漢字の読み書き
・時事問題・医療ニュース
・塩水算・確率 など
●基礎的な学力が身に付いているか
●社会的な常識が備わっているか
クレペリン、YG性格検査等で性格特性を見る
【適性検査】
看護師は人とかかわる能力が求められるので、性格的に極端な偏りがないかどうかをテストで判断されている。嘘の回答をしていないかを診断する『ライスケール』と呼ばれる質問もあるため、自分を良く見せようとしすぎないことが必要。
〈例〉
・クレペリン検査
・YG性格検査
・SPI検査 など
●性格的に極端な偏りがないか
国家試験に準拠した問題を解く
【専門科目】
近年の国家試験は、複数の情報や知識を統合して状況判断する能力が問われる傾向にある。早めに国家試験対策にも取り組み、看護師としての基礎学力はもちろん、適切な状況判断能力も身につけたい。
〈例〉
・国家試験に準ずる問題
・過去の国家試験問題(選択問題)
●国家試験に合格できる基準を満たしているか
対策を立てて勉強すれば
筆記試験はクリアできる!
事前に準備をするかしないかで、結果も大きく変わってくるのが筆記試験。一般常識などを問われることも多いので、日頃からニュースや新聞には目を通しておくことが大切だよ。あとは当日、緊張したり慌てたりして出題の意図を読み間違えることがないように気をつけようね。
代表的な筆記試験
次回はいよいよ最終回!!
「内定受理または辞退までを知ろう」だよ。
既に内定がでた人も、まだこれからの人も要チェック。
最後まで、さくらと一緒に頑張ろう〜!