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もう迷わない就活の基本ステップ

自己分析をしてみよう！

就職活動の全体像が把握できたら、活動をスタートする前にまずは事前準備をしておきましょう。これから始まる病院選びの方向性を定めるためにも自己分析はとても大切です。この時期の頑張りは、今後の活動にきっと活きてきますよ！

自己分析を始めよう
自己分析の流れをつかもう
自己分析を採用試験に活かそう

自己分析を始めよう

　自己分析と一口に言っても、目的によってその切り口はさまざま。就職活動においては、『働き方を考えるための“価値観”』と『自己PRにつながる“特性”』を把握することが主な目的です。“価値観”とは自分が大切にしている考え方のことで、働き方や就職先を判断する際の軸となります。長所や短所などの“特性”は、採用者に自己紹介する際の材料につながります。まずは過去の自分の経験や行動を洗い出してみてください。しっかりと自分を見つめ直し、魅力あふれる自分を探し出すことが先決です。自分を最大限にアピールできるようにするために、自己分析にはできる限り時間を割いて取り組むことが重要です。
　そこから自分の価値観や特性を整理し、さらに掘り下げて『どのように働きたいか』『どんな病院が合いそうか』を、特徴となるキーワードを意識しながら書き出してみること。そして、でき上がったら親しい友人や学校の先生に見てもらうことも良いでしょう。自分が考えている自分と、他人から見た自分の違いが明らかになります。

学生時代に頑張ったことは？
過去の経験を具体的に書き出し、そこから見えてくる価値観や特性をまとめよう書いてみよう

価値観の分析		特性の分析
なぜ頑張ることができたのだろう？		そこから見えてくる長所は？
どんな工夫・努力をした？		そこから見えてくる長所は？
苦労したことや失敗したことは？		そこから見えてくる短所は？
苦労した・失敗した理由は？		そこから見えてくる短所は？
その経験で学んだことは？		自分はどんな特性があるだろう？
働くうえで何を大切にしたい？		働くうえで特性をどう活かしたい？（短所はどのように克服したい？）

自分の価値観や特性にマッチする病院の姿を考えてみよう

自己分析の流れをつかもう

自己分析のポイントは、過去の経験などを振り返り、“なぜ？”“どうして？”と掘り下げていくことです。下記の流れを参考に、過去の経験や行動から、自分の価値観や特性を分析してみてください。理想の働き方や病院の条件を考える際のヒントになるはずです。

　記入例　

①『嬉しかったこと』『つらかったこと』など過去の経験を踏まえて事例を挙げる
Q.実習で嬉しかったことは？
A.気難しい患者さんが私には悩みを打ち明けてくれたこと。

② 事例についての根拠を探す
Q.なぜ嬉しかったのだろう？
A.最初は苦手だったけれど考え直し、患者さんに笑顔で話しかけていたら「あなたに聞いてほしい」と患者さんから悩みを打ち明けられたから。

③ ②から自分の価値観（または特性）を考える
Q.自分が大切にしていることは何だろう？
A.どんな人にも苦手意識を抱かず、その人がつらい時は手助けすること。

④ ③をもとに理想の働き方を考える
Q.看護師としてどのように働きたい？
A.急性期で忙しい病院だとしても、笑顔を忘れず患者さんの気持ちに寄り添って看護をしたい。

⑤ ④をもとに理想の病院の条件を考える
Q.どんな病院なら④のように働けそう？
A.ベッドサイドケアを大切にしている病院。『患者とのコミュニケーション』等の研修がある病院。

自己分析を採用試験に活かそう

　自己分析で自分の考えや特性が整理できたら、今後の応募書類の記入や面接試験などに向け、どんな点をアピールするか考えてみます。応募書類を見る病院の採用担当者や看護部長さんは、短時間で多くの書類を評価しなければなりません。多数の応募書類の中から『この人に会ってみたい』と思ってもらうために、自分が自信をもってアピールしたいことをよく考えて記入することが大切です。
　また面接では、採用者が何を知りたいのかを捉え、それに的確に答えることが求められます。採用者が主に知りたいのは、受験者が『どんな考え方をもっているのか』『入職後どのように活躍してくれそうか』といった点です。いくら懸命に自己アピールしても求める人物像とマッチしなければ内定にはつながりません。自分の価値観や特性のうち、志望病院の特徴や求める人物像にマッチするものは何かを考えてみてください。