そもそも自分がなりたい『看護師』のことをどれくらい知っていますか? また助産師や保健師との違いは理解していますか? 就職活動を進めるうえで何度となく思い描くことになる『理想の看護師像』。その基礎となる定義をしっかり押さえておきましょう。
法律上の看護師の役割を知ろう
大前提として、資格認定された看護師には、法律上大きな役割があり、保健師助産師看護師法第5条に示されています。それは『厚生労働大臣の免許を受けて“傷病者もしくは褥婦に対する療養上の世話、又は診療の補助を業とする者”』というものです。覚えておきましょう。
◆看護師の仕事
◆助産師の仕事
◆保健師の仕事
さらに、スペシャリストへの道
◆認定看護師
■認定看護分野
感染管理 | 糖尿病看護 | 乳がん看護 | 皮膚・排泄ケア | 認知症看護 |
小児救急看護 | 緩和ケア | 摂食・嚥下障害看護 | 慢性心不全看護 | がん化学療法看護 |
脳卒中リハビリテーション看護 | 慢性呼吸器疾患看護 | 集中ケア | 訪問看護 | |
透析看護 | 救急看護 | 手術看護 | がん放射線療法看護 | |
がん性疼痛看護 | 新生児集中ケア | 不妊症看護 |
◆専門看護師
■専門看護分野
がん看護 | 慢性疾患看護 | 感染症看護 | 精神看護 | 老人看護 |
在宅看護 | 急性・重症患者看護 | 母性看護 | 地域看護 | 小児看護 |
家族支援 | 遺伝看護 | 災害看護 |
看護師の活躍ステージ
病院
一般病院、特定機能病院、地域医療支援病院、専門病院と種類はさまざま。病床区分によってもスピード感や看護のポイントが異なる。病院や病床の種類についてはStep3-2も参考にしてみよう。診療所(クリニック)
地域に密着して、外来診療と訪問診療に重きを置いて展開しているところも増えつつある。看護師も、外来の診療補助以外に医師とともに患者さんの自宅へ訪問することもあり得る。介護施設
介護老人保健施設や特別養護老人ホーム等にも、看護師の配置が義務づけられている。嘱託医と連携し高齢者の健康管理を行うことがメインの仕事となる。訪問看護ステーション
医師の指示書に基づき、自宅療養をしている方を訪問し、バイタルチェック、医療処置や医療機器の管理、療養環境を整えるお手伝い、家族の相談にものるなど、生活に密着した幅広い看護を提供する。その他公的拠点
保健センターや地域包括支援センターなど、地域の医療や福祉の増進を支援する拠点にも、保健師や看護師の配置が義務づけられており、地域における活躍の場となっている。企業等
一般企業の産業医と連携し、従業員の健康相談や、産業医の指示で処置を行うなど、健康管理室での産業看護師としての役割もある。その他、治験や医薬品開発企業での医療コーディネーターとしての活躍も見られる。看護師についての基礎知識、
基本を押さえておこう!
看護師の役割については理解できた?
自分のキャリアプランも見据えながら、看護師の活躍ステージや助産師・保健師についても併せて確認しておこうね!
Question
この違いがわかるかな?
看護職についての理解が深まったら、実際に働く施設のことも調べてみよう。
次回のテーマは STEP3-2「医療施設について知ろう!」だよ。
病院といってもその分類・種類はさまざま。一緒に確認していこう〜!