採用試験当日に慌てることがないように最低限の準備はすべて前日までに整えておきましょう。前日・当日のチェックリストを作り、服装や持ち物を用意しておくと安心です。
人物重視の面接試験がなぜ重要視されているのか
看護師という仕事は、病気の治療や療養に来ている患者さんやそのご家族を相手にする仕事です。病気になることで、身体だけでなく心も弱くなっている場合も多く、病気を治す過程において心身ともに健康になってもらえるように、相手の立場に立って支援することが求められます。また、病気は回復するばかりではありません。いかなる場合においても適切な対応が求められる、難しい側面をもっているからこそ、人物重視になるのです。
一般的に面接試験では、応募書類や筆記試験ではわかりにくい人物的側面を総合的に判断するもので、応募者が『看護師としての資質・能力』をどれくらい持ち合わせているかを評価、判断します。
面接時の印象・態度を心得よう
面接時の準備として、医療・看護に関する知識・見識を用意しておくことは当然ですが、まずは、日頃から適切な言葉遣いやマナーを身につけていることが求められます。
◆言葉遣いは普段から心がけること
面接だからと自分をより良く見せようとして、普段あまり使い慣れていない言葉を使うと、それに気を取られて肝心の内容が薄くなったり、論旨に一貫性がなくなったりする恐れがあります。普段から敬語を使い慣れておくこと、語尾は「〜です。〜ます。」とはっきりいうこと、自分のことは「わたし」を用いることが一般的です。◆印象・態度の心得を知ろう
〈口調・目線に気をつける〉前日までのチェックリスト
身だしなみチェックリスト
□髪
顔や肩にかからず、清潔感があるか(長い髪はまとめる)。
髪色やパーマは派手でないか。
□顔
女性は、健康的なナチュラルメイクか(厚化粧やノーメイクはNG)。
男性はひげの剃り残しがないか。
□爪
短く切って清潔にしてあるか(派手なマニキュアはNG)。
□服装
スーツやシャツは、しわ・ほつれ・ほこり・汚れがないか。
スーツの色は、黒・紺・グレー系が無難。
□バッグ
服装と合わせて、落ち着いた感じのものをコーディネート。
書類が入り、床に置いても自立するものが便利。
□足下
靴は汚れがないか。女性は、ストッキングは無地で自然な色か。
男性は、靴下は黒や紺などを(白は避ける)。
□腕時計
会場内に時計が必ずあるとは限らないので、付けていくこと。
持ち物チェックリスト
□必要書類
「面接当日に持ってきてください」と事前に病院から言われている書類はありませんか?
履歴書等は提出済みの人が多いと思いますが、念のため確認を。
□印鑑・朱肉内蔵型印鑑ホルダー
交通費を支給してくれる場合は印鑑が必要。
その他、当日何らかの書類を書き捺印することも。
□筆記用具
鉛筆・消しゴム等は筆記試験で使う場合に備えておきたいもの。
また、書類記入用としてボールペンなども用意しておきましょう。
□携帯電話・スマートフォン
緊急時の連絡のために持っておきましょう。
病院内では電源を切るのを忘れずに。
□ハンカチ・ティッシュ
汗をかいたり、途中で靴が汚れてしまうことも。 身だしなみとして用意しておくこと。
□履歴書の写し
志望動機など、履歴書の内容について聞かれることもあるので、控えとして持っておくとベター。
□病院の連絡先・地図
緊急の場合も考えて、必ず控えておきましょう。
地図などもあると便利です。
□就職活動ノート
就職活動中に収集しておいた情報をまとめておくと面接前にチェックできます。
□予備のストッキング
伝線した時のことを考えて持っておきましょう。
□携帯型小物類
・腕時計
・ばんそうこう
・ウエットティッシュ
・エチケットブラシ
・ソーイングセット
・路線図や地図
・制汗グッズ
・携帯電話用充電器
前日までのしっかり準備で
当日はゆったり試験に臨もう!
当日にバタバタすると、せっかくの努力の成果も発揮できなくなっちゃうよ。面接時に緊張はつきものだけど、前日までにしっかり準備していれば少しは安心できるはず。できるだけ余裕をもって面接にチャレンジしよう!
お役立ちアイテム
これを読んで前日までに準備を整えておけば、不安や緊張も軽減できるかな。
さて、次回は「面接のポイントを押さえよう」がテーマだよ。
面接では何を聞かれるの? 何を話せばいいの?
そんな疑問点をクリアにしよう〜!