Report5
ペンギンシステムとは
新任看護師の職場順応と看護実践能力向上のため、各部署の看護師全員が相互支援のもと協働し、新任看護師教育を行うことにより共に成長するという順天堂医院独自の教育システム。
目的
新任看護師のリアリティショックを緩和し、職場への順応を促すことで、新任看護師が段階的に基本的な看護知識・技術の習得ができること。
メリット
看護師全員がそれぞれの役割を認識し、連携して新任看護師をサポートすることで、共に成長できる。
幾重ものサポート体制で大切に育てる仕組み。
順天堂医院の新任看護師教育は、2006年度から『ペンギンシステム』と名づけた独自の教育体制をとっている。これは、新任看護師にとって身近な存在であるプリセプター、技術面を指導・評価するコーチ、部署全体の教育計画の実践・評価をする教育担当者、他の先輩看護師たちが全員で新任看護師を支える仕組み。教育課直属で新任看護師を見守るペンギンサポートナースも一昨年から加わった。順天堂の理念である『仁』の心ですべての看護師が協働し、教育に携わることで成長し合える点が、特徴の一つでもある。
経験豊富な看護師によるフォローが離職率低下に。
ペンギンシステムにおいて新任看護師からも先輩看護師からも評価の高い仕組みに、ペンギンサポートナースの活躍がある。主任以上の経験をもち、現在子育て中の看護師が担当しており、教育課や病棟の教育担当者と密に連絡を取り合いながら病棟をラウンドする。時には看護技術習得の度合いと現場の要望に応じて、新任看護師に1日同行し見守りながらサポートすることもある。これにより、新任看護師の不安をいち早くキャッチし、対応することができているという。またこのフォローが、新任看護師の離職率の低さにもつながっている。
Study 1
すべての先輩看護師が連携し新任看護師の育成に携わる。
新任看護師にはプリセプターやコーチ、病棟の教育担当者による日々の教育やサポートに加え、看護師経験豊富なペンギンサポートナースが、病棟をラウンドして相談にのるなどの支援をしている。病棟の先輩には言いづらいこともペンギンサポートナースになら言えるという場合もあり、新任看護師にとって大切な存在になっている。Study 2
手厚く見守られながら知識や技術を習得。
新任看護師は集合研修で基礎的知識・技術の習得をし、現場でのサポートを受けながら看護実践能力を段階的に向上できるような仕組みになっている。講義だけでなく、演習やグループワーク形式の研修も組み込まれている。さらに、グループワークにはペンギンサポートナースがファシリテーターとして加わり、ここでも新任看護師を支援する。Study 3
習得した知識や技術を現場で活かす支援。
ペンギンシステムでは、集合研修の内容が現場できちんと活かされることを重要視している。看護基本技術135項目については、現場でコーチがチェックし、その状況を教育課と共有。また、全部署の教育担当者が月に1回集まって進捗を報告し合っている。情報交換もできるこの場は病棟の教育担当者にとっての学びの場でもある。先輩からひとこと
方波見志生さん
'13年4月入職
血液内科病棟勤務
すべての先輩に育てられ支えられている
プリセプターやコーチの先輩が病棟にいることで、普段から技術面や精神面でも支えていただいています。それに加え、ペンギンサポートナースの病棟ラウンドがあり、こちらから話を聞いてもらうこともあります。いろいろな角度から温かく見守ってもらえるところがとても心強いです。集合研修でもサポートが得られて、安心です。
大規模なボウリング大会
年に1度、順天堂グループ全体のボウリング大会が開催される。主に1年目の看護師が参加しているが、豪華賞品も用意されており、かなり本気度の高い闘いが繰り広げられる。ピンを倒すことに熱中しながらも、互いに情報交換をし合うなど交流を深めている。
中途採用者にも手厚い支援
中途採用者は、新任看護師教育に一緒に参加できるほか、中途採用者研修が設けられている。中途で入職して経験を積んでいる先輩看護師の話を聞くことから始まり、教育課のスタッフが退席して中途採用者だけで日頃の悩みを相談し合う場も設定されており好評。