先輩が語る分野別 看護の魅力

先輩が語る分野別 看護の魅力

「どんな看護師になりたいのか」を自分自身に何度も問いかけながら、就職活動を進めていく皆さん。先輩たちも悩みながら自分の理想の看護師像を思い描き、看護師として活躍の舞台に旅立っています。さまざまな分野で活躍している先輩たちに各診療や看護の特徴や魅力、印象に残っている言葉を語ってもらいました。先輩たちの声を参考に、ここからあなたの理想の看護師像を見つけてください。

Interview 8 - 糖尿病看護
生活全般を見渡す広い視野で
糖尿病を持ちながらの人生を支える。

患者さんの人生を丸ごと受け止める気持ちで。

 東京都済生会中央病院に入職以来17年間、糖尿病専門病棟で勤務する佐藤和子さんは、現在、2日に1日は糖尿病内分泌外来でも糖尿病患者さんの療養相談にのっている。「糖尿病治療には、患者さんの生活習慣や環境が大きく影響しますので、それを含めて関わっていけるところが魅力ですね」と笑顔で話す。
 看護師として働きはじめて3年が経った頃、佐藤さんは糖尿病看護の“楽しさ”に出会った。外来で血糖コントロールがうまくいかないケースに悩んでいた時のこと。『指導しなければ』という視点を離れ、患者さんの日常の話に耳を傾けると、一家団欒で甘い物を食べる週間があると打ち明けてくれたのだ。「それは、その方にとってもご家族にとっても大切な時間だったんです。そこで、果物などを召し上がっていただくようにしたところ、コントロールがうまくいくようになりました」。
 入院や外来通院は、患者さんの人生にとって通過点であり、日常生活にこそ目を向けていかなければ信頼関係も築けず、いい結果は出ないのだと実感した瞬間だった。
 それからますます『患者さんのすべてを受け止めるような気持ち』で、何でも話してもらえる関係づくりを心がけるようになった佐藤さん。それは決して簡単なことではないが、いい方向に向かった時に患者さんと一緒に感じる達成感は何ものにも代え難く、モチベーションにつながっているという。

チームでの関わりが自分を成長させてくれる。

 病棟での佐藤さんは、教育入院の患者さんに対し、インスリン導入や血糖測定器などの機器の使い方の指導をし、個別の相談にのるほか、『糖尿病教室』で講義も行う。
 そして週に1度、医師や栄養士、臨床検査技師、理学療法士などのチームでの回診とカンファレンスに参加している。他職種が一緒に回診することで「違った目線で情報を得ることができます」と佐藤さん。「たとえば栄養士さんからは、患者さんが食べている内容を細かく聞くことができます。間食が多いのか、アルコールによって過食になっているのかなど、具体的な情報が得られるので、どこを修正していけばいいかはっきりしやすくなりますね」。他職種で連携し患者さんを広い視野で捉えることは、糖尿病看護にもやはり欠かせないポイントなのだ。また糖尿病専門病棟は、合併症に配慮し、形成外科、整形外科、眼科の混合病棟となっているため、他科とのやりとりも多い。
 5年前に取得した糖尿病看護の認定看護師の勉強で、糖尿病看護の魅力を再認識した佐藤さん。「患者さん一人ひとりが歩んできた道とこれからの道の通過点に関わっているのだという視点や、糖尿病特有の看護について少しでも後輩に伝えていきたい」と、希望を語ってくれた。

佐藤 和子さん

佐藤 和子さん

1996年4月入職
糖尿病専門病棟、糖尿病内分泌外来勤務

心に残るひと言

「食べることについて本人はなぜだと言っていた? 理由は何だろうね」。これは、間食がやめられないという患者さんの相談にのっていて「どうして分かっているのに食べてしまうんだろう」と悩んでいた時、先輩から言われた言葉です。それまでは、食べてしまうといっているので「変えなきゃ」と、理由を考えることを忘れていたことに気づかせてくれました。

1日のスケジュール

8:30
申し送り
教育入院講義
外来診療補助・外来業務
12:00
昼食
13:00
フットケア外来
週1回は透析予防回診とカンファレンス
フットケア外来の合間に電話相談、インスリン導入説明、血糖測定器説明など
17:00
終業

東京都済生会中央病院

東京都済生会中央病院

〒108-0073 東京都港区三田1-4-17
担当/人事課 本間、上中
TEL(03)3769-4327(代)
http://www.saichu.jp/
e-mail : jinji@saichu.jp


1911(大正4)年に開設し、済生会病院の中でも2番目の歴史を持つ。高度先進医療から救急医療、プライマリケアに至るまで総合病院としてあらゆる疾患に対応している。地域の基幹病院としての役割も果たすほか、2012年には港区で初めての地域医療支援病院にも指定されている。病棟の建て替えが次々行われており、100周年記念事業として建設する新主病棟は2017年にオープン予定。地域の基幹病院としてますます期待が寄せられている。

ここの看護に注目!

糖尿病治療は、患者さんの生活習慣や背景に大きく影響を受けるため、広い視野での関わりが必要となる。患者さんの様子を聞きながらのフットケア、機器の扱いについての分かりやすい説明など、コミュニケーション能力も大切。合併症も多く、糖尿病を持つ患者さんの術前に血糖コントロール依頼が来るなど、他科とのやりとりも多い。

主要疾患:
糖尿病、甲状腺疾患など

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