先輩が語る分野別 看護の魅力

先輩が語る分野別 看護の魅力

「どんな看護師になりたいのか」を自分自身に何度も問いかけながら、就職活動を進めていく皆さん。先輩たちも悩みながら自分の理想の看護師像を思い描き、看護師として活躍の舞台に旅立っています。さまざまな分野で活躍している先輩たちに各診療や看護の特徴や魅力、印象に残っている言葉を語ってもらいました。先輩たちの声を参考に、ここからあなたの理想の看護師像を見つけてください。

Interview 28 - 救急外来
迅速で的確なアセスメント能力と
精神的なケアが求められる。

潜在している問題にも目を向ける観察力。

 北九州医療圏唯一の大学病院として地域医療を担う産業医科大学病院の救急外来には、昼夜を問わず毎日、救急車やウオークインで患者さんが来院する。ここでの看護について、救急看護認定看護師でもある尾崎美樹さんは、次のように話す。「軽症から重症までさまざまな患者さんが来院されますから、緊急度・重症度を捉えた迅速な判断と処置、介助が必要とされます」。
 つまり、的確かつ迅速なフィジカルアセスメントが求められるということ。それも、その時重症に見える患者さんだけを見ていればいいというわけではない。「今見えている問題だけではなく、今後どのようなことが起きうるか、潜在している問題にも目を向けることが必要」という。バイタル、症状、検査結果を総合的に見て、今後この方に起きるかもしれない問題の予測を立てる。血圧や脈拍数の低下が予測されれば、早期に輸血のオーダーができたり、あらかじめ応援を頼んだりすることも可能になる。
 また、潜在している問題の一つに、心理的危機が挙げられる。患者さんは、急激な身体の変調により、精神的にも不安定になりやすい状態にある。それを理解し、分かりやすく状況を説明し、患者さんが不安ならすぐに声をかけてもらえる場所で見守ることで、興奮によりアドレナリンが分泌され血圧が上がるなどの影響を抑えることができる。
 精神的な危機状態となるのは、家族も同じ。容態をお伝えすることはもちろん、ご家族にも介助に入ってもらうなどの関わりを心がけている。

予測性を持ち優先順位をつけることが大切。

 日によっては、重症患者さんが多く搬送されてきたり、ウオークインの患者さんも重なることがあるという。そんな時は、同時にいくつかの処置を行いながら、刻々と変わる病状への対応が求められる。優先順位をきちんと決められなければ、適切な看護を提供できなくなってしまう。だから、日々の勉強は不可欠となる。「予測性をもったり、優先順位をつけることは、今でも難しいと感じることの一つです。ガイドラインを勉強しておいて、患者さんが入ってこられたら、すぐに動くことができるようにしています」と尾崎さん。
 2011年、東日本大震災の医療支援に、産業医科大学病院のチームの一員として関わった経験から、「もっと勉強をしなければ」と、救急看護認定看護師の資格も取得した。
 『命を救い、生を支える』。これは、救急看護の基本的目標で、教科書にも載っている言葉。尾崎さんは、「これを見たとき、まさにそうだと思ったんです。命を救うだけでなく、患者さんの社会復帰とその先の人生を支えるというところまで考えた看護ケアが非常に大事です」。そのために、救急の看護師ができることは、的確で迅速な対応に他ならない。患者さんの笑顔を見られることを楽しみにしながら、「院内の救急看護の質を高めるため、自分の認定看護師としてのスキルも磨いていきたい」と、尾崎さんは目標を語ってくれた。

尾崎 美樹さん

尾崎 美樹さん

1999年4月入職
救急外来勤務

心に残るひと言

『一期一会』。これは誰かに言われたというわけではありませんが、特に判断に迷った時に、この言葉を思い出すようにしています。病棟で出会った患者さんと過ごす、その時と同じ時間は二度と巡ってはきませんし、患者さんは決して誰一人として同じではありません。一人ひとりとの関わり、その方の訴えの一つひとつを大切に、根拠をもった対応ができるように心がけています。

カンファレンスの様子

業務の申し送りと、患者さんについての申し送りは短時間でも綿密に。ベッドサイドの状況で適宜、場所を変えて行われる

1日のスケジュール

8:30
朝礼
8:40
救急部に戻り、部内での申し送り
9:00
器材・薬剤点検
併行して、夜勤者からの引き継ぎ
9:15
救急車やウオークインで来られた救急患者対応
11:30
14時頃までに交代で食事休憩
12:30
救急車やウオークインで来られた救急患者対応
16:15
夜勤者への申し送り
17:15
終業

産業医科大学病院

産業医科大学病院

〒807-8556 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1
担当/看護部
TEL(093)603-1611(代)
http://www.uoeh-u.ac.jp/hospital.html
e-mail : kangobu@mbox.clnc.uoeh-u.ac.jp


1979年に開設された北九州地域で唯一の大学病院、特定機能病院。患者本位の医療を通じて、産業医を目指す学生や、卒業生の臨床教育や教育研究の機能を果たす総合医療機関であり、高度医療の提供や研修等を担う基幹病院として、さらに、災害拠点病院、がん診療連携拠点病院として診療体制を整備している。特に勤労者の健康管理や職業性疾患、リハビリテーション医学、メンタルヘルス等についての研究と診療を行い、産業医学と地域医療の連携に努めている。

ここの看護に注目!

軽症から重症のさまざまな疾患や外傷の患者さんが来院するため、緊急度や重症度を捉えた迅速な判断と処置、介助が、看護師の第一の役割。情報が限られている中での有効な情報収集やアセスメント能力が求められる。また、本人も家族も、急な状況の変化によって心理的に不安定になりやすい状態にあるため、精神的フォローも大切となる。

主要疾患:
内因性疾患の急性増悪、交通外傷、精神疾患、心肺停止患者など、すべての診療科に対応

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