先輩が語る分野別 看護の魅力

先輩が語る分野別 看護の魅力

「どんな看護師になりたいのか」を自分自身に何度も問いかけながら、就職活動を進めていく皆さん。先輩たちも悩みながら自分の理想の看護師像を思い描き、看護師として活躍の舞台に旅立っています。さまざまな分野で活躍している先輩たちに各診療や看護の特徴や魅力、印象に残っている言葉を語ってもらいました。先輩たちの声を参考に、ここからあなたの理想の看護師像を見つけてください。

Interview 26 - 新生児看護
新生児の成長も視野に入れた個別的なケアと
退院後を支える家族支援にも取り組む。

新生児のサインを読み取り
ストレスを与えないケアを。

 東京女子医科大学八千代医療センターの新生児ユニット(NICU、GCU)には、早産児、低出生体重児など、集中治療の必要な新生児が入院している。師長の瀬戸智美さんは、10年以上のNICU勤務の後、新生児集中ケア認定看護師の資格も取得し、その後も新生児看護に関わり続けるエキスパート。新生児看護のポイントを聞くと、「個々の状態に合わせた看護が大切なのは成人も新生児も同じです。ただ新生児は、言葉を発することができないため、身体全体で発しているさまざまなサインを読み取らなければなりません」と答えてくれた。
 新生児のサインを読み取りながらケアをすることは、命を守る意味ともう一つ、成長を妨げないことへの配慮もあるのだという。「たとえ集中治療の場であっても、入院中の新生児は、成長過程にありますから、その成長を促すサポートをしていくことが必要です」と、瀬戸さん。近年、新生児医療の世界では、新生児の時に受けたさまざまな刺激が、その後の発達に影響を及ぼすという考え方も出てきており、瀬戸さんも「看護においても、どうしたらよりストレスを与えずにケアができるかを常に考えています」と語るように、最新の情報をキャッチすることを大切にしている。
 現在病棟では、「例えば、目に見える身体の動きや表情はもちろん、心拍数など生理学的なものも含めて、今ケアをすべきかどうかを判断しています」(瀬戸さん)。眠そうな表情の時には、待てるケアは後にし、今行わなければならないケアの場合は、覚醒度を上げてから行うことが、新生児へのストレス軽減につながるという。

新生児の命を支え
家族形成までをサポート。

 また、集中治療の場においては、急変時への備えも欠かせない。対象が新生児の場合、急変時の蘇生法など、成人への対応とは異なる場合がある。「新生児蘇生法の講習を受けるなど継続的な学習が大切」と、瀬戸さんは自ら新生児蘇生法のインストラクターとして活動をする一方で、認定看護師仲間との情報交換で知った研修に足を運ぶなど、自己研鑽を心がけているという。
 このように、個々に合わせた手厚い医療と看護が提供される新生児ユニットだが、『新生児の命を支えるだけでなく、母親や家族のケアまでが新生児の看護に含まれる』という考えのもと、瀬戸さんは、いわば母子関係の確立に向けたケアを実践している。500gの超早産児を出産した母親が、自分を責めてしまって子どもに面会に来られなかった時、父親と協力して子どもの写真を撮り、母親の入院する病棟へと迎えに行ったこともある。その後は、頻繁に面会に来られるようになり、元気に退院。親子で顔を見せに来てくれるのが、今の瀬戸さんの楽しみになっている。
 退院後、在宅医療が必要な場合も、受け入れる家族の体制が整ってこそ、移行がスムーズとなる。瀬戸さんは、退院後の生活も視野に入れながら、ソーシャルワーカーや地域の保健師等と連携をとり、退院支援にも力を入れている。

瀬戸 智美さん

瀬戸 智美さん

1994年4月入職
新生児ユニット(NICU、GCU)勤務

心に残るひと言

亡くなったお子さんの母親が、しばらくして来院され、声をかけられました。別室に移ると「あの子のことを一番良く知ってくれているから、あの子の話を一緒にしたい」とおっしゃるのです。NICUでは、感染対策の面から両親、祖父母以外の面会のお断りをしているため、亡くなられた場合、一緒に話のできる人は限られます。家族へのケアについて考える大きなきっかけとなりました。

カンファレンスの様子

カンファレンスでは看護計画をチームで再検討したり、ベッドサイドで新生児にあったポジショニングができているかなどの確認を行う

1日のスケジュール

8:30
申し送り
9:00
検温
10:00
沐浴、ケアなど
11:00
授乳時間
12:00
検温
13:00
面会時間(13:00〜21:00)
家族とともに沐浴、授乳などの育児指導
14:00
授乳時間
15:00
検温
16:30
申し送り、終業

東京女子医科大学八千代医療センター

東京女子医科大学八千代医療センター

〒276-8524 千葉県八千代市大和田新田477-96
担当/看護局事務
TEL(047)458-6044(直)
http://www.twmu.ac.jp/recruit-nurse/
e-mail : eto.tomokazu@twmu.ac.jp


八千代市からの強い要請により2006年12月に『地域社会に信頼される病院としての心温まる医療と急性期・高機能・先進医療との調和』を理念に掲げて開設された。母体である東京女子医科大学の理念、『至誠と愛』に基づき、地域住民から信頼される病院を目指す。翌2007年には千葉県の総合周産期母子医療センターの認定を、2011年には地域医療支援病院としての承認を受けるなど、地域の中核病院として、診療所・病院等との連携を推進しながら地域医療へと貢献している。

ここの看護に注目!

新生児医療の目標は、後遺症なき生存といわれる。そのため、出生直後の急性期から、状態が安定し自宅での生活に向けた退院までの期間、個々の新生児の状態にあわせた看護を行っている。また、入院中の新生児は発達、成長段階にあるため、よりストレスのない環境で、成長サポートの視点を持ったケアが大切となる。

主要疾患:
早産児、低出生体重児、呼吸障害、先天性疾患、染色体異常 など

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