先輩が語る分野別 看護の魅力

先輩が語る分野別 看護の魅力

「どんな看護師になりたいのか」を自分自身に何度も問いかけながら、就職活動を進めていく皆さん。先輩たちも悩みながら自分の理想の看護師像を思い描き、看護師として活躍の舞台に旅立っています。さまざまな分野で活躍している先輩たちに各診療や看護の特徴や魅力、印象に残っている言葉を語ってもらいました。先輩たちの声を参考に、ここからあなたの理想の看護師像を見つけてください。

Interview 13 - 循環器内科
専門知識と経験に支えられた観察力と
退院後を見据えたチームケア。

心電図とバイタルサインは基本中の基本。

 重篤な患者さんが多く、心電図を装着している患者さんも半数以上という秋田大学医学部附属病院の循環器内科病棟。入職以来ここで働く戸澤広一さんは「心電図とバイタルサインに注意を払うことは特に重要で、基本中の基本です」と言う。
 循環器に関する知識はどの診療科でも必須だが、この病棟ではより専門性をもった知識が必要となる。「心電図やバイタルサインから、患者さんの体内で起きている変化を予測しなければなりませんが、その選択肢をいかに多くもてるかという部分も、循環器内科病棟では鍛えられます」と戸澤さん。
 しかし、教科書どおりではない実際の心電図に、新人の頃は戸惑うことも多かった。「分からないことはすぐに先輩やドクターに質問して、経験を重ねることでだんだんと実践の知識が身についてきました」と言う。
 もちろんモニターだけを見ているわけではない。患者さんの心身の状態に気を配るのは看護師として当然のこと。例えば心筋梗塞後の患者さんなら、胸部の違和感や胸痛の有無、心音に異常がないか。心不全の患者さんの場合は、息苦しさ、浮腫、チアノーゼがないかなど、専門的な視点で観察をする。「よく、最近の医療現場ではデータばかり見て患者さんを見ないと言われますが、そうならないように笑顔で、なるべくオープンクエスチョンで話しかけるようにしています」。

退院後も自己管理ができるように支援。

 ともすると生命に直結する、重篤な疾患を抱えている患者さんは、不安をもちつつもそれを表出できずにいることもある。「必要なのはまず、アドバイスではなくて、受け止めることなんです」と戸澤さん。「表出した思いを受け止めてくれる人なんだと思ってくださったら、そこから関係性ができてきます」。不安を抱える家族に対しても、思いを受け止める存在でいることを心がけている。
 循環器内科病棟の患者さんは、退院後も長く日常生活の中で疾患と向き合っていかなければならないことがほとんど。そのため、退院後を見据え、リハビリ関連職種や薬剤師、ソーシャルワーカーとの情報交換も必要に応じて行う。
 戸澤さんは言う。「病気という突然の困難に直面した患者さんの少しでもほっとした表情に出会うこと、そして、入院されてきた時には生命の危機に瀕していた方が、歩いて退院される姿を見ることは、何よりの喜びです」。
 急変も少なくない病棟のため、その対応への手厚い教育体制にも支えられ、実践を重ねてきた戸澤さんは、「ここでの看護は、どの病棟に行っても役立つと、自信をもって言えます」と言う。入職5年目の今、チームリーダーとしての役目も果たし活躍している。

戸澤 広一さん

戸澤 広一さん

2009年4月入職
第二病棟4階(循環器内科・心臓血管外科病棟)勤務

心に残るひと言

入職2年目に受け持った患者さんで、不安などをあまり口に出さない方がいらっしゃいました。関わっていくうちに少しずつ話してくださいましたが、退院後も、あれでよかったのかと気になっていました。2年後に再入院された際、「お礼も言えず退院したことが心残りでした。あなたがいてくれてよかった」と言われた時には本当にうれしく自信につながりました。心から感謝しています。

カンファレンスの様子

急変が起きても慌てないよう、全体でのカンファレンス以外でも気になることはこまめに情報交換を行う

1日のスケジュール

8:30
申し送り、チームカンファレンス


9:00
採血、清潔ケア


10:00
点滴


10:30
検査準備、検査出し


12:00
昼休み


12:45
検温、検査準備、検査出し
(月・水・金曜日は心臓カテーテル検査・治療介助、火曜日はチームカンファレンス、回診介助)


16:30
申し送り


17:00
終業


秋田大学医学部附属病院

秋田大学医学部附属病院

〒010-8543 秋田県秋田市広面字蓮沼44-2
担当/秋田大学医学系研究科・医学部総務課(総務担当)
TEL(018)884-6010(直)
http://www.hos.akita-u.ac.jp/
e-mail : soumujinji@hos.akita-u.ac.jp


1970年の開設以来、秋田県内唯一の特定機能病院として、高度医療の提供と人材育成、研究を行っている。2007年に都道府県がん診療拠点病院に、2008年には肝疾患診療連携拠点病院に指定されるなど、県の医療の中核・拠点としての昨日が強化された。2009年には新病棟が完成し、診療科の臓器別・機能別再編成が終了、さらに2012年3月にシミュレーション教育センターが稼働を始めるなど、時代に即した変化を遂げつつ、医療提供体制を整えている。

ここの看護に注目!

循環器の状態を逐一把握するため、バイタルサインや心電図のモニタリングは欠かせない。そのうえで患者さんに向き合い、全身状態や精神状態を確認しながら日々のケアを行う。慢性期で入退院を繰り返す患者さんも多いため、本人や家族への退院後の日常生活指導も循環器内科看護の大切な要素の一つとなっている。

主要疾患:
心筋梗塞、心不全、不整脈、閉塞性動脈硬化症、弁膜症、高血圧 など

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